Field Map中堅エンジニアの地図

通信会社の業務システムは、申し込み・本人確認・開通・使った量の記録・料金の計算・請求・回収が、1 本の流れでつながっています。
つばめモバイル(作り物の MVNO)と、あおば商事の社用スマホ 40 回線を例に、法令が効く所と設計の判断を押して試します。

なぜ通信会社のシステムを知るか

毎月、全部の回線の使った量を集めて、料金を計算し、請求して回収します。1 回線あたり 1 円のずれも、回線の数だけ広がります。しかも、本人確認や料金に効く決まりが、毎年のように変わります。電波や識別子の仕組みは「モバイル通信の仕組み」、番号・MNP・利用者を守る決まりは「通信の事業と制度」へ。

このタブの例の会社

業務システムの全体(BSS と OSS)

申し込みから回収までの道と、そばにある台帳です。箱を押すと、その仕組みが何をし、何を受け取り、何を渡すか、よくある障害と、業界の参照モデルとの対応が出ます。

申し込みから回収までの道

    そばにある台帳と窓口

    BSS顧客・料金・請求などの業務OSS網を動かす仕組み網おおぞら通信窓口申し込みの入り口

    業界の参照モデル

    申し込みから開通まで(1 歩ずつ)

    型を選び、歩を押すか「次」で進めてください。歩ごとに、動く仕組み(上の図の箱)と、止まりやすい所が出ます。番号の持ち運びの制度は「通信の事業と制度」にあります。

      本人確認(携帯電話不正利用防止法)

      携帯電話の契約では、事業者に本人確認が義務づけられています。確かめ方は総務省令(施行規則)で決まり、2026 年 4 月と 2027 年 4 月に大きく変わります。個人(日本に住民票がある人)の新規の契約で、方法を押すと、3 つの時期で使えるかどうかと、施行規則 第 3 条第 1 項第 1 号のイ・ロ・ハ…のどれに当たるかが出ます。

      本人確認の決まり

      使った量の記録と料金の計算

      網は、通話・SMS・データの利用ごとに課金の記録(CDR)を作ります。請求の仕組みは、記録を集め、重複を除き、どの月の利用かを決め、料金表を当てます。カードの中の項目の名前(Duration など)は、3GPP の仕様(TS 32.298)のものです。

      練習: 記録を読んで、10 月分の料金を出す 考え方のヒント

      佐藤(本社の営業)の回線(作り物)に届いた 12 件の記録です。つばめモバイルの決まり(作り物)は、通話は 30 秒ごとに 20 円、5 分かけ放題は 1 回 5 分まで 0 円、SMS は 1 通 3 円。記録ごとに、どの請求に入れるかを選んで「確かめる」を押してください。10 月分の締めは 11 月 2 日です。

        1 か月の請求を計算する

        あおば商事の 40 回線の請求を、1 通の請求書に組み立てます。月と、月の途中の出来事(回線を足す・解約する・プランを変える)と日付を変えると、日割り・割引・番号ごとの料金・消費税が計算し直されます。料金の額は作り物で、ユニバーサルサービス料と電話リレーサービス料は実際の番号単価です(2027 年分は算定された額で負担金の認可の前、2028 年分は仮)。

        いつもの 40 回線

          月の途中の出来事

          解約の月の月額

          プランの変更

          境目の例

          つばめモバイルの請求の決まり(作り物)

            請求の決まり

            回収と未払い

            口座振替やカードで払ってもらい、払われない時は、知らせ・利用の停止・契約の解除へ進めます。日数はつばめモバイルの作り物ですが、事業者の間の不払者情報の交換と、端末の分割の信用情報は、実際の仕組みです。歩を押すと中身が出ます。

              料金プランをデータで持つ(商品カタログ)

              プラン・オプション・割引を、有効期間つきのデータで持ちます。新しく売る期間と、料金が効く期間を分けるのが要です。法令の改正(端末の割引の上限など)や、外から決まる額の変更も、ここで受け止めます。

              練習: 「4 月から新プラン」で、だれにどの料金を当てるか 考え方のヒント

              つばめモバイル(作り物)は、2027 年 4 月に料金を改定します。料金表の版と改定の決まりを見て、6 つの場面に答えてください。

              料金表の版(税抜・作り物)

                
                  

                データの形 考え方のヒント

                顧客・契約・回線・番号・SIM・端末・プランの版・使った量・請求の明細の関係の一例です。表を押すと、主な列と、つながる表が出ます。表の分け方は Stack Map「正規化」へ。

                落とし穴

                通信会社の料金と請求のシステムで、よく起きることです。多くは、境目(日付・時刻・番号・版)で起きます。

                AI 時代の通信会社のシステム

                問い合わせ・プランの提案・不正の検知に AI が入りました。通信の秘密と本人確認の決まりは変わらないので、AI に渡す情報と、AI に任せない判断を先に決めます。

                チェックリスト

                通信会社の料金と請求のシステムを作る・直すときに確かめたら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント