なぜ運用の側が準備するのか
監査ログの表の形(何を残すか)は業務システムの設計「監査ログ」にあります。ここでは、運用と、監査を受ける側の目で、証跡をどう集め、守り、出すかを扱います。認証の審査の流れはISMS と P マーク、権限の渡し方は新人の受け入れ「権限は必要な分だけ」へ。
監査の種類(内部監査・外部の監査・お客さまの監査)
監査には、だれが、何を基準に、何のためにするかで種類があります。押すと、中身と、あおば商事・みなと開発(作り物)での例が出ます。
証跡の種類と残し方
証跡は、監査や監視のために、方針を決めて集める記録です。まず、どの記録が何の証跡になるかを押さえ、次にログの行を読む練習をします。
練習: ログの行から、足りない項目を見つける 考え方のヒント
作り物のログの 6 行です。行ごとに、足りない項目を押してください(もう一度押すと外れます)。全部そろっている行は、何も押しません。最後に「答え合わせ」を押します。
ログに出してはいけない値(氏名・口座・パスワードなど)を見つけて伏せる練習は、個人情報と設計「ログから個人情報を見つけて伏せる」へ
ログの改ざんと削除を防ぐ
ログは、消されたり書き換えられたりすると、証拠になりません。置き場・権限・仕組みの 3 つで守ります。下の鎖で、書き換えや削除がどう見つかるかを試せます。
試す: ハッシュの鎖で、書き換えと削除を見つける 考え方のヒント
1 行ごとに、前の行の指紋(SHA-256 のハッシュ)と自分の中身から、新しい指紋を作ります。このブラウザがその場で計算します(作り物の記録)。毎日、最後の指紋を別の置き場に写しておく、という作りです。
時刻をそろえる
複数のシステムのログを並べるとき、時計がずれていたり、時差が書いていなかったりすると、起きた順番を取り違えます。
試す: 3 つのログを、時差とずれを直して並べる 考え方のヒント
作り物の 4 行です。データベースは時差を書かずに日本の時刻で、ファイルの送り口は時計が 7 分遅れています。直す項目を押すと、並べ順が変わります。
残す期間(法律・規程・クラウドの既定)
法律で年数が決まっている記録があります。ログは、目的・リスク・費用で年数を決めます。クラウドの既定の期間のままだと足りないことがあります。種類を押すと、決まりと、あおば商事の決め方(作り物)が出ます。法律の当てはめは、実際には専門家や公式の情報で確かめてください。
監査の前に用意するもの
監査人は、質問・査閲・観察などの技法(監査技法)を組み合わせて、記録を確かめます。技法の中身と注意は国家サイバー統括室の手引書から、受ける側の準備は考え方のヒントです。
練習: 監査で聞かれる問いに、どの証跡で答えるか 考え方のヒント
作り物の問いが 7 つあります。いちばん強い証跡を選んでください。
指摘を受けた後の直し方
指摘を受けたら、事実を確かめ、原因を直し、ほかの所も見て、効いたかを確かめるまでが仕事です。ISMS の是正処置はISMS と P マークへ。
練習: 指摘の直し方を組み立てる 考え方のヒント
データの形(証跡の台帳・指摘の台帳) 考え方のヒント
証跡の台帳は「何を聞かれたら、どの記録を、どこから、どう出すか」、指摘の台帳は「何を指摘され、どう直し、効いたか」を持ちます。指摘の台帳の列は、国家サイバー統括室の手引書の発見事項の一覧を元にしました。表と列は一例です。
証跡の台帳の列
みなと開発の証跡の台帳(作り物)
指摘の台帳の列
指摘の台帳(作り物)
落とし穴
証跡と監査で、よくはまる所です。
AI 時代の監査と証跡
AI のエージェントがデータを変える時代には、AI の操作も証跡に入ります。AI に監査の準備を手伝わせるときは、証跡そのものを AI に作らせません。
チェックリスト
自分のチームの証跡と監査の準備を確かめたら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント