複数のチームや会社全体の技術の判断を任された人。テックリード・アーキテクト・エンジニアリングマネージャー・技術の責任者(CTO 室など)。
このサイトについて
1 つのチームでうまく作れるようになった次は、いくつものチームと会社全体にまたがる判断を任されます。決めたことの理由を、経営にも現場にも説明できる力が要ります。
Stack Map は新人の技術の基礎、Field Map は業務の知識と案件・チームの回し方です。Compass Map は会社の単位の判断です。同じ話題は、くわしい方へリンクします。
例は全部、作り物の会社「みなと開発」です。受託開発と勤怠の SaaS を持つ 300 人の会社で、技術の方向・設計・お金・人・守りの判断を追えます。
テーマの地図
上級エンジニアに要るものを、9 つのテーマに分けました。1〜4 は最初に、5〜7 はその次に、8・9 は必要になったときに。
- 1技術の方向を決める
会社の技術の課題を見立て、方針と順番を決める。技術を選び、作るか買うかを決め、決めた理由を残す。
- 2大きなシステムの設計
650 社が使う SaaS の分け方、システムをまたぐデータの整合、月末の山に耐える計画、分けるかの判断。
- 3経営と話す
投資の資料、SaaS の数字、負債とリスクを経営の言葉にする。DX の指標とガバナンス。
- 4組織と技術
チームの形とシステムの境界、共通の基盤、標準とガードレール、生産性の測り方。
- 5会社の守り
セキュリティの体制、委託先と部品のリスク、全社の事業継続、大きな法令の流れ。
- 6データと AI の戦略
データの持ち主と品質、全社の AI の体制とルール、AI エージェント時代の開発組織。
- 7技術者の仕組み
等級と 2 つの道、採用の仕組み、後継者の計画、技術の文化と社外への発信。
- 8大きな移行
クラウドへの移し方、システムの棚卸しと近代化の順番、大規模なデータ移行。
- 9外とつながる
ベンダーの選び方と交渉、オープンソースの管理、特許・職務発明・営業秘密。
例の会社「みなと開発」(作り物)
受託開発と、勤怠の SaaS「みなと勤怠」の 2 つの事業を持つ会社です。Field Map では、あおば商事(作り物)の経費精算のシステムを受託しています。
- 社員
- 300 人(受託開発 170 人・SaaS 事業 90 人・管理部門 40 人)
- 拠点
- 本社(東京)と、福岡の開発拠点
- 決算
- 3 月末。上場はしていない(外から投資を受けるかを検討中)
- いま
- 2026 年 10 月。2027 年度に、経費精算の SaaS「みなと経費」を足す計画
- 人
- 青木(社長)・森(CFO・管理部門の長)・松本(SaaS 事業部長)・井上(受託開発部長)・岡田(SRE・基盤の責任者)・石井(セキュリティの責任者)・木村(人事)。読み手は技術の責任者(CTO 室の室長)
AI 時代の上級エンジニア
AI で、作る速さと人の数の関係が変わりました。会社の単位で決めることも変わります。
コードを書く速さが上がっても、レビュー・確かめ・決める人が増えなければ、全体の速さは上がらない。詰まる所に人と仕組みを回す。
どのデータを AI に渡してよいか、AI の動きをだれが止められるかを、チームごとではなく会社で決めて、道具に組み込む。
AI が案を出す時代ほど、なぜその案を選んだかの記録が、後で見直すときの手がかりになる。