Compass Map上級エンジニアの地図

チームの外へ。会社の単位で、技術の方向を決める人のための地図です。
案件とチームの単位の話は Field Map、新人向けの技術の基礎は Stack Map にあります。

このサイトについて

1 つのチームでうまく作れるようになった次は、いくつものチームと会社全体にまたがる判断を任されます。決めたことの理由を、経営にも現場にも説明できる力が要ります。

だれ向けか 考え方のヒント

複数のチームや会社全体の技術の判断を任された人。テックリード・アーキテクト・エンジニアリングマネージャー・技術の責任者(CTO 室など)。

Field Map・Stack Map との違い

Stack Map は新人の技術の基礎、Field Map は業務の知識と案件・チームの回し方です。Compass Map は会社の単位の判断です。同じ話題は、くわしい方へリンクします。

Field Map(中堅エンジニアの地図)

1 つの会社で、全部をつなぐ

例は全部、作り物の会社「みなと開発」です。受託開発と勤怠の SaaS を持つ 300 人の会社で、技術の方向・設計・お金・人・守りの判断を追えます。

例の会社を見る

テーマの地図

上級エンジニアに要るものを、9 つのテーマに分けました。1〜4 は最初に、5〜7 はその次に、8・9 は必要になったときに。

  1. 1
    技術の方向を決める

    会社の技術の課題を見立て、方針と順番を決める。技術を選び、作るか買うかを決め、決めた理由を残す。

    技術戦略とロードマップ技術選定作るか買うか設計の決定の記録と設計レビュー

  2. 2
    大きなシステムの設計

    650 社が使う SaaS の分け方、システムをまたぐデータの整合、月末の山に耐える計画、分けるかの判断。

    マルチテナントの SaaS分散とデータの整合性能とキャパシティの計画モノリスと分割の判断

  3. 3
    経営と話す

    投資の資料、SaaS の数字、負債とリスクを経営の言葉にする。DX の指標とガバナンス。

    投資の判断の資料SaaS の数字負債とリスクを経営の言葉でDX の指標とデジタルガバナンス

  4. 4
    組織と技術

    チームの形とシステムの境界、共通の基盤、標準とガードレール、生産性の測り方。

    コンウェイの法則とチームの形プラットフォームと開発者の体験技術の標準とガードレール開発の生産性の測り方

  5. 5
    会社の守り

    セキュリティの体制、委託先と部品のリスク、全社の事業継続、大きな法令の流れ。

    セキュリティの体制サプライチェーンのリスク全社の事業継続大きな法令の流れ

  6. 6
    データと AI の戦略

    データの持ち主と品質、全社の AI の体制とルール、AI エージェント時代の開発組織。

    データの基盤と持ち主・品質全社の AI の体制とルールAI エージェント時代の開発組織

  7. 7
    技術者の仕組み

    等級と 2 つの道、採用の仕組み、後継者の計画、技術の文化と社外への発信。

    等級とキャリアの梯子採用の仕組みの設計後継者とメンタリング技術の文化と社外への発信

  8. 8
    大きな移行

    クラウドへの移し方、システムの棚卸しと近代化の順番、大規模なデータ移行。

    クラウド移行の戦略システムの棚卸しと近代化の順番大規模なデータ移行

  9. 9
    外とつながる

    ベンダーの選び方と交渉、オープンソースの管理、特許・職務発明・営業秘密。

    ベンダーの選び方と交渉オープンソースの管理知財(特許・職務発明・営業秘密)

例の会社「みなと開発」(作り物)

受託開発と、勤怠の SaaS「みなと勤怠」の 2 つの事業を持つ会社です。Field Map では、あおば商事(作り物)の経費精算のシステムを受託しています。

社員
300 人(受託開発 170 人・SaaS 事業 90 人・管理部門 40 人)
拠点
本社(東京)と、福岡の開発拠点
決算
3 月末。上場はしていない(外から投資を受けるかを検討中)
いま
2026 年 10 月。2027 年度に、経費精算の SaaS「みなと経費」を足す計画
人
青木(社長)・森(CFO・管理部門の長)・松本(SaaS 事業部長)・井上(受託開発部長)・岡田(SRE・基盤の責任者)・石井(セキュリティの責任者)・木村(人事)。読み手は技術の責任者(CTO 室の室長)
受託開発170 人。お客さまごとに別の環境。年の売上は SaaS とほぼ同じ
みなと勤怠(SaaS、2021 年から)90 人。顧客 650 社・利用者 約 18 万人・月の売上(MRR)約 6,500 万円。マルチテナントでクラウドの上
みなと経費(2027 年度・計画)あおば商事の経費精算の経験を元に、みなと勤怠とつなぐ。AI の機能も足したい
管理部門40 人。経理・人事・総務・法務。森(CFO)が長

AI 時代の上級エンジニア

AI で、作る速さと人の数の関係が変わりました。会社の単位で決めることも変わります。

速くなった所と、詰まる所を分けて見る 考え方のヒント

コードを書く速さが上がっても、レビュー・確かめ・決める人が増えなければ、全体の速さは上がらない。詰まる所に人と仕組みを回す。

任せる範囲を、会社のルールにする 考え方のヒント

どのデータを AI に渡してよいか、AI の動きをだれが止められるかを、チームごとではなく会社で決めて、道具に組み込む。

判断の理由を残す 考え方のヒント

AI が案を出す時代ほど、なぜその案を選んだかの記録が、後で見直すときの手がかりになる。