なぜ会社の単位でデータの持ち主を決めるのか
データは、作ったチームの外で、ほかの製品・お客さま・AI に使われます。だれが持ち主かを決めないと、欠落や重複が見えず、外へ出してよいかも決められません。国の戦略・経営の指針・品質の手引きは、どれも、データの責任者や経営層の関与を求めています。
データの持ち主
データの持ち主は、そのデータの意味・使ってよい人と目的・品質の線を決める業務の長です。データの責任者(CDO の役)は台帳と決め方を持ち、岡田の SRE はデータの基盤とカタログを持って支えます。お客さまから預かったデータは、使い道をお客さまが決めます。
役の分け方(みなと開発の見本) 考え方のヒント
練習: データごとに、持ち主と先に測る品質を決める 考え方のヒント
品質の測り方
品質は、目的に合うかで決めます。データごとに先に測る特性を選び、数え方と閾値を決めて、自動で数えます。下の道具で、みなと勤怠の打刻の見本を数え、数え方で合否が変わることを確かめてください。
道具: 打刻の見本で、抜け・二重・時刻の矛盾・遅れを数える 考え方のヒント
数えた結果(基準は打刻の台帳の線。作り物)
見つけた物
見本の打刻を全部見る
どこに何があるか(データのカタログ)
ソフトウェアのカタログは、動かす物とその持ち主のチームの一覧です。データのカタログは、データの集まりの意味・持ち主・品質・出してよい先・来歴の一覧です。2 つは別の物で、互いにリンクして使います。
ソフトウェアのカタログとデータのカタログの違い 考え方のヒント
練習: どちらのカタログに載せるか 考え方のヒント
決めたことを残す形
データの台帳、品質の記録、外へ出すときの確かめの記録、データのカタログの 1 行です。上の練習と道具で選んだ内容が入ります。そのままコピーして、表計算や文書に貼って使えます。
データの台帳 考え方のヒント
「持ち主と先に測る品質を決める練習」で選んだ持ち主と品質が入ります(選んでいない行は見本)。係・正本・基準・出してよい先は作り物です。
品質の記録(3 つの見本を、いまの数え方で) 考え方のヒント
「打刻の見本で数える」の道具の数え方(数える日・二重の幅)で数え直した結果です。
外へ出すときの確かめの記録(Markdown) 考え方のヒント
データのカタログの 1 行(YAML) 考え方のヒント
項目の名前は DCAT 3 に寄せました(# の後が DCAT などの言葉)。持ち主と係は DCAT に無い、自社の項目です。最後に測った値は、道具の「いつもの日」を、いまの数え方で数えた物です。
落とし穴
会社の単位でデータの持ち主と品質を決めるときに、よくはまる所です。
AI 時代のデータの持ち主と品質
AI は、学習・検索(RAG)・相談の答えで、データの問題をそのまま増やします。AI に読ませるデータにも持ち主と品質の基準を付け、お客さまのデータを使う約束を先に決め、AI が作ったデータには来歴を残します。全社の AI の体制とルールそのものは、テーマ 6 のほかのタブで扱います。
チェックリスト
自分の会社のデータの持ち主と品質の決め方を見直したら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント