Compass Map上級エンジニアの地図

データごとに、だれが持ち主で、どこが正本で、何で品質を測り、どこへ出してよいかを決めます。
AI がデータを読む前に、持ち主と数え方を決めておきます(2026 年 10 月に確かめた)。

なぜ会社の単位でデータの持ち主を決めるのか

データは、作ったチームの外で、ほかの製品・お客さま・AI に使われます。だれが持ち主かを決めないと、欠落や重複が見えず、外へ出してよいかも決められません。国の戦略・経営の指針・品質の手引きは、どれも、データの責任者や経営層の関与を求めています。

データの持ち主

データの持ち主は、そのデータの意味・使ってよい人と目的・品質の線を決める業務の長です。データの責任者(CDO の役)は台帳と決め方を持ち、岡田の SRE はデータの基盤とカタログを持って支えます。お客さまから預かったデータは、使い道をお客さまが決めます。

役の分け方(みなと開発の見本) 考え方のヒント

練習: データごとに、持ち主と先に測る品質を決める 考え方のヒント

品質の測り方

品質は、目的に合うかで決めます。データごとに先に測る特性を選び、数え方と閾値を決めて、自動で数えます。下の道具で、みなと勤怠の打刻の見本を数え、数え方で合否が変わることを確かめてください。

道具: 打刻の見本で、抜け・二重・時刻の矛盾・遅れを数える 考え方のヒント

見本
数える日
二重の幅

数えた結果(基準は打刻の台帳の線。作り物)

見つけた物

    見本の打刻を全部見る

    どこに何があるか(データのカタログ)

    ソフトウェアのカタログは、動かす物とその持ち主のチームの一覧です。データのカタログは、データの集まりの意味・持ち主・品質・出してよい先・来歴の一覧です。2 つは別の物で、互いにリンクして使います。

    ソフトウェアのカタログとデータのカタログの違い 考え方のヒント

    練習: どちらのカタログに載せるか 考え方のヒント

      社内と社外への出し方

      出すときは、まず「自社で集めたデータか、お客さまから委託で預かったデータか」を見ます。そのうえで、そのまま・統計・仮名加工情報・匿名加工情報・出さない、のどの形にするかを決め、根拠を記録します。複数のお客さまのデータを混ぜて使う話(AI の学習を含む)も、ここで止めます。

      練習: 頼まれたデータを、どの形で出すか 考え方のヒント

        決めたことを残す形

        データの台帳、品質の記録、外へ出すときの確かめの記録、データのカタログの 1 行です。上の練習と道具で選んだ内容が入ります。そのままコピーして、表計算や文書に貼って使えます。

        データの台帳 考え方のヒント

        「持ち主と先に測る品質を決める練習」で選んだ持ち主と品質が入ります(選んでいない行は見本)。係・正本・基準・出してよい先は作り物です。

        品質の記録(3 つの見本を、いまの数え方で) 考え方のヒント

        「打刻の見本で数える」の道具の数え方(数える日・二重の幅)で数え直した結果です。

        外へ出すときの確かめの記録(Markdown) 考え方のヒント

        場面

        データのカタログの 1 行(YAML) 考え方のヒント

        項目の名前は DCAT 3 に寄せました(# の後が DCAT などの言葉)。持ち主と係は DCAT に無い、自社の項目です。最後に測った値は、道具の「いつもの日」を、いまの数え方で数えた物です。

        落とし穴

        会社の単位でデータの持ち主と品質を決めるときに、よくはまる所です。

        AI 時代のデータの持ち主と品質

        AI は、学習・検索(RAG)・相談の答えで、データの問題をそのまま増やします。AI に読ませるデータにも持ち主と品質の基準を付け、お客さまのデータを使う約束を先に決め、AI が作ったデータには来歴を残します。全社の AI の体制とルールそのものは、テーマ 6 のほかのタブで扱います。

        650 社の打刻を混ぜて AI を学習させる場面を、出し方の練習で見られます。

        チェックリスト

        自分の会社のデータの持ち主と品質の決め方を見直したら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント