なぜ会社の単位で後継者を考えるのか
要の人が抜けると、会社の大事な仕事が止まります。人が足りない今、外から代わりを採るのは当てにできず、教えて継ぐには時間がかかります。どの仕事が、だれに頼っているかを先に知り、時間をかけて育てます。
だれがいないと止まるか
会社が止まる仕事と、それができる人を 1 枚の表(スキルマトリクス)にします。人の名前を押して「抜ける」にすると、どの仕事が止まるかが出ます。データベースの要の人 2 人・岡田の SRE の 4 人・石井のチームの 3 人・福岡のチーム 3・受託の古い PHP の案件を、みなと開発(作り物)で見てください。「計画の後」に切り替えると、後継者が育った後の地図になります。
道具: 後継者の地図(人 × 仕事・作り物) 考え方のヒント
後継者の計画
止まる仕事ごとに、後継者・いまの準備の度合い・目標と時期・育て方・見る人・見直す日を 1 行に書きます。これが、技術の仕事の後継者計画(サクセッションプラン)です。後継者は 1 人にせず、本人に伝えます。各行のボタンで、計画の後の地図で、いまの担い手が抜けても回るかを確かめてください。技術の責任者が兼ねる役にも、代わりを決めます。
後継者の計画の表(作り物) 考え方のヒント
いまの準備の度合いと目標は、地図の 4 つの段(知らない・手順書を見ればできる・1 人でできる・人に教えられる)で書いています。
技術の責任者が兼ねる役の代わり(作り物) 考え方のヒント
育て方
技能は、いまの担い手が段階を分けて教えます。悩みや先の道は、直属の上司ではない斜めのメンターと話します。メンタリングは就業時間の中で、1 年ほどの期限を決め、初期・深化・解消の 3 つの段階で進めます。下で、みなと開発(作り物)の 3 人の後継者の組み方と、段階ごとにすることを見てください。
メンタリングの組み方と 3 つの段階(作り物) 考え方のヒント
決めたことを残す形
後継者の地図・後継者の計画の表・メンタリングの記録です。地図には上の道具のいまの表示(いつの地図と、抜けた人)が、記録には選んだ後継者が入ります。そのままコピーして、表計算や文書に貼って使えます。
後継者の地図 考え方のヒント
後継者の計画の表 考え方のヒント
技術の責任者が兼ねる役の代わりも、同じ表に入れています。
メンタリングの記録(Markdown) 考え方のヒント
「育て方」で選んだ後継者の組み方が入ります。話した中身は書かず、ねらい・決めたこと・次の日だけを残します。
落とし穴
後継者とメンタリングで、よくはまる所です。
AI 時代の後継者(知識の残し方・育ち・エージェントの持ち主)
AI は、要の人の知識を手順や答えの形に残すのを速くします。けれど、確かめずに残した手順は後継者を迷わせ、AI に頼った練習では腕が育ちにくくなります。人の後継者だけでなく、エージェントの持ち主の引き継ぎも決めます。
チェックリスト
自分の会社の後継者とメンタリングを見直したら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント