なぜ会社の単位でキャパシティを計画するのか
足りなければ SLO を割り、多すぎれば費用が MRR を食います。どれだけの山を、いつまでに、いくらで受けるかは、チームの中では決め切れない、会社の判断です。
リトルの法則・使用率と待ち
同時に処理している数は、来る量と 1 件の時間の積で出ます(リトルの法則)。それを処理の枠の数で割ったものが使用率です。下の道具で、来る量を動かし、使用率が 100% に近づくと待ちが急に伸びる様子と、SLO を守る台数を見てください。
道具: リトルの法則と使用率から台数を出す 考え方のヒント
使用率と、95% の人の応答(秒)
台数ごとに比べる(行を押すと、上の台数がその数になります)
負荷試験の組み立て
台数の式に入れる値(1 件の時間・壊れる点)は、負荷試験で測ります。組み立てを誤ると、本番の山を再現できず「耐えた」ように見えます。下の練習で、版を上げた後の最初の月末に向けた試験の計画を組み立ててください。
練習: 負荷試験の計画を 6 つの欄で組み立てる 考え方のヒント
余裕と伸び
山は毎年伸び、大きなお客さまが入ると急に伸びます。手を打つのにかかる時間より先まで見込み、どれだけの余裕(N+1 など)を持つかを決めます。下の表は、年度と山の日ごとに、DB と台数がどこまで持つかの見積もりです(押すと、下の「月末と年末の山」の道具がその条件になります)。
表: 年度と山の日で、どこまで持つか(予定で増やす場合) 考え方のヒント
月末と年末の山
月末と年末の 9:00 前後は、打刻の山に、締めの集計と総務の確かめが重なります。下の道具で、日・年度・アプリの増やし方・DB の手を選び、1 分ごとに、アプリの台数と DB の使用率がどうなるかを見てください。
道具: 月末の打刻の山を見積もる 考え方のヒント
8:30〜9:29 の 1 分ごと
決めたことを残す形
キャパシティの台帳、負荷試験の計画書、山の予定表です。上の道具と練習で選んだ内容が入ります。そのままコピーして、表計算や文書に貼って使えます。
キャパシティの台帳 考え方のヒント
「月末と年末の山」の道具と、AI の機能の山の見積もりで選んだ条件の値が入ります。
負荷試験の計画書(Markdown) 考え方のヒント
山の予定表 考え方のヒント
予定の台数は、道具の前提(作り物)で、予定で増やす場合の値です。曜日は暦で確かめました。祝日と年末の休みは、会社の暦で見直します。
落とし穴
性能とキャパシティの計画で、よくはまる所です。
AI 時代のキャパシティ(AI の機能とエージェントの負荷)
AI の機能は、1 回が遅く(数秒)、回数・トークン・月の使用額に上限があり、その上限は保証ではありません。AI のエージェントは、人より速く、何倍も呼びます。見積もりの式や試験の台本は AI に下書きさせても、余裕の量とお金は人が決めます。
道具: AI の機能の山を見積もる(みなと経費の領収書の読み取り) 考え方のヒント
チェックリスト
自分の会社のキャパシティの計画を見直したら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント