なぜ内製か外注かを、業務ごとに決めるのか
日本の会社は、システムを作る人と動かす人を、外の会社に頼ることが多くありました。丸ごと頼むと、何を作るかの決定や中身の知識まで外に預けてしまいます。かといって、全部を内製にするには人が足りません。業務ごとに、違いを生む所と、どこの会社でも同じ所を分けて選びます。
3 つの持ち方(内製・外注・SaaS)
内製は自社の人で作って動かす、外注は外の会社に請負か準委任で頼む、SaaS は出来合いのサービスをインターネット越しに使う、です。それぞれ、得る物と手放す物があります。どれを選ぶかは、発注する側が決めます。
3 つの比べ 考え方のヒント
会社や業務によって当てはまらないこともあります。お金の比べ方は、Compass Map「5 年の総費用(TCO)」にあります。
混ぜ方(業務ごとに選び、1 つの業務の中でも混ぜる)
多くの場合、1 つの持ち方に決めず、業務ごとに選び、1 つの業務の中でも混ぜます。下の練習で、こはく物流の 8 つの業務を、内製・外注・SaaS に分けてください。答えは 1 つとは限りません。外の人と組むときは、頼みごとの線(指示の出し方)を守ります。
練習: こはく物流の 8 つの業務を分ける(業務と見本は作り物) 考え方のヒント
社内に残す力
どの持ち方を選んでも、外に出せない力があります。何を作るかを決める・相手を選んで評価する・受け入れて確かめる・データと権限と記録を持つ、です。IPA のモデル契約の付録の「ユーザ IT 成熟度チェックリスト」で、いまの段階を確かめられます。
決めたことを残す形
業務ごとの持ち方の表・社内に残す力の棚卸し・引き継ぎの約束・持ち方を決めた記録です。持ち方の表には、上の練習のいまの選び方が入ります。そのままコピーして、表計算や文書に貼って使えます。
業務ごとの持ち方の表 考え方のヒント
選んでいない業務は「(未定)」です。見本と理由は、答え合わせの後に入ります。
社内に残す力の棚卸し 考え方のヒント
こはく物流のいま(2026 年 10 月)と、2027 年の目標です。値は作り物です。
外注の契約に入れる、引き継ぎの約束(Markdown) 考え方のヒント
持ち方を決めた記録(Markdown。例は配送の受付) 考え方のヒント
落とし穴
内製と外注を決めるときに、よくはまる所です。
AI 時代の内製と外注(作る敷居・任せない判断・確かめ方・入れない情報)
AI で、小さな道具を自社で作る敷居は下がりました。けれども、動かし続ける人と、使い方を決める力は社内に要ります。持ち方の最後の判断は人が持ち、AI が出した比べや数は元の資料で確かめ、社員と客先の情報は入れません。
チェックリスト
自分の会社の持ち方を見直したら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント