なぜ見積もりの読み方を知るのか
見積もりの総額は、作業の量と単価と前提から出ています。前提を読まずに総額だけで決めると、あとで「それは入っていません」が起きます。エンジニアでない人は、技術の中身ではなく、前提と幅と変わったときの決まりを読みます。
このタブで使う例(あおば商事の相見積もり・作り物)
数・単価・額はすべて作り物です。業界の相場ではありません。
人月・人日・工数
工数は作業の量、工期は期間です。人月・人日・人時は工数の単位で、総額は「工数 × 単価」で出ます。人を増やしても期間が同じだけ縮まないことも、ここで押さえます。見積もりの手法そのものは、Field Map の見積もりのタブにあります。
見積書の 1 行を読む(A みなと開発の内訳・作り物)
行ごとに「人月 × 単価 = 額」を確かめ、右の列のことを聞きます。中身の技術は、社内のエンジニアと一緒に確かめます。
前提とリスク
見積もりの前提を書いてもらい、幅で受け取り、変わったときの手続きを先に決めます。予算(目標)と見積もりは分けます。見積もりの幅とバッファの持ち方は、Field Map の「幅と前提を付けて伝える」にもあります。
相見積もりの比べ方
相見積もり(何社かから見積もりを取ること)は、総額を並べる前に前提をそろえます。契約の形・含む物・幅・内訳の比率を見てから、総額を見ます。下の道具で前提を変えると、3 社の総額と順番が変わります。
道具: 前提をそろえて、3 社の見積もりを比べる(数・単価・額は作り物) 考え方のヒント
工程の比率(そろえた前提で。基本設計〜総合テストの 5 工程の中の割合)
目安は、IPA の実践集の「工程別の実績工数の比率(新規開発)」の 25〜75 パーセンタイルと中央の値です。外れても、合理的な理由があればよいとされています。工数の計算(画面の数に比例し、取りまとめと予備を率で足す)と、幅の割合(構想だけ −25%〜+100%、画面の案まで −15%〜+50%、要件定義の後 −5%〜+15%)は、このタブのための作り物です。
決めたことを残す形
見積もりの前提の表・相見積もりの比べ表・見積もりを受け取ったときに聞くことのひな形です。上の道具のいまの前提が入ります。そのままコピーして、表計算や文書に貼って使えます。
見積もりの前提の表 考え方のヒント
「そろえた値」は、上の道具で選んだ前提です。値は作り物です。
相見積もりの比べ表 考え方のヒント
総額の列は、前提と幅の列の後に置いています。
見積もりを受け取ったときに聞くこと(Markdown) 考え方のヒント
落とし穴
見積もりを読むとき、比べるときに、よくはまる所です。
AI 時代の見積もり(速くなる所・縮まない所・入れてはいけない物)
AI で作る速さが上がると、見積もりの工数と値段の決め方が変わります。速くなるのは主に作る所で、決める・確かめる・受け入れる所は縮みにくいです。見積書や提案書を AI に入れるときの線と、AI に任せてはいけない判断も決めておきます。
チェックリスト
見積もりを頼むとき・受け取ったとき・比べるときに、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント