Bridge Mapエンジニアと働く人の地図

見積もりは「人月 × 単価」と、その下の前提でできています。
あおば商事(作り物)が 3 社から取った見積もりで、人月の読み方・前提の見方・相見積もりの比べ方を練習します。

なぜ見積もりの読み方を知るのか

見積もりの総額は、作業の量と単価と前提から出ています。前提を読まずに総額だけで決めると、あとで「それは入っていません」が起きます。エンジニアでない人は、技術の中身ではなく、前提と幅と変わったときの決まりを読みます。

このタブで使う例(あおば商事の相見積もり・作り物)

数・単価・額はすべて作り物です。業界の相場ではありません。

人月・人日・工数

工数は作業の量、工期は期間です。人月・人日・人時は工数の単位で、総額は「工数 × 単価」で出ます。人を増やしても期間が同じだけ縮まないことも、ここで押さえます。見積もりの手法そのものは、Field Map の見積もりのタブにあります。

見積書の 1 行を読む(A みなと開発の内訳・作り物)

行ごとに「人月 × 単価 = 額」を確かめ、右の列のことを聞きます。中身の技術は、社内のエンジニアと一緒に確かめます。

前提とリスク

見積もりの前提を書いてもらい、幅で受け取り、変わったときの手続きを先に決めます。予算(目標)と見積もりは分けます。見積もりの幅とバッファの持ち方は、Field Map の「幅と前提を付けて伝える」にもあります。

見積もりの前提に書くこと(IPA のモデル契約 第 4 条の、個別の契約で決める項目から)

    出典: IPA・経済産業省「情報システム・モデル取引・契約書〈第二版〉(ひな型)」

    相見積もりの比べ方

    相見積もり(何社かから見積もりを取ること)は、総額を並べる前に前提をそろえます。契約の形・含む物・幅・内訳の比率を見てから、総額を見ます。下の道具で前提を変えると、3 社の総額と順番が変わります。

    道具: 前提をそろえて、3 社の見積もりを比べる(数・単価・額は作り物) 考え方のヒント

    工程の比率(そろえた前提で。基本設計〜総合テストの 5 工程の中の割合)

    目安は、IPA の実践集の「工程別の実績工数の比率(新規開発)」の 25〜75 パーセンタイルと中央の値です。外れても、合理的な理由があればよいとされています。工数の計算(画面の数に比例し、取りまとめと予備を率で足す)と、幅の割合(構想だけ −25%〜+100%、画面の案まで −15%〜+50%、要件定義の後 −5%〜+15%)は、このタブのための作り物です。

    出典: IPA SEC「統計指標に基づく品質マネジメント実践集」(2016 年)

    決めたことを残す形

    見積もりの前提の表・相見積もりの比べ表・見積もりを受け取ったときに聞くことのひな形です。上の道具のいまの前提が入ります。そのままコピーして、表計算や文書に貼って使えます。

    見積もりの前提の表 考え方のヒント

    「そろえた値」は、上の道具で選んだ前提です。値は作り物です。

    相見積もりの比べ表 考え方のヒント

    総額の列は、前提と幅の列の後に置いています。

    見積もりを受け取ったときに聞くこと(Markdown) 考え方のヒント

    落とし穴

    見積もりを読むとき、比べるときに、よくはまる所です。

    AI 時代の見積もり(速くなる所・縮まない所・入れてはいけない物)

    AI で作る速さが上がると、見積もりの工数と値段の決め方が変わります。速くなるのは主に作る所で、決める・確かめる・受け入れる所は縮みにくいです。見積書や提案書を AI に入れるときの線と、AI に任せてはいけない判断も決めておきます。

    チェックリスト

    見積もりを頼むとき・受け取ったとき・比べるときに、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント