なぜ契約の形を知るのか
営業が案件を受ける形、PM が現場で頼む言い方、発注する側の担当が人を選ぶ方法で、契約の形が実態として決まります。契約書の名前が「準委任」でも、客先が毎日直接指示していれば、法律の上では派遣と判断されます。その責任は、出す側にも受け入れる側にも及びます。
3 つの違い(指揮命令・成果・責任)
準委任・請負・派遣を、約束すること・仕事の指示を出す人(指揮命令)・お金の決め方・責任・やめ方・ほかの会社への出し方・許可で比べます。表の言葉は民法と労働者派遣法の条文と、IPA のモデル契約の解説で確かめました。
偽装請負の線
偽装請負とは、請負や準委任の形を取りながら、実態として発注する側が働き手に直接指示している状態です。厚生労働省の 37 号告示と疑義応答集が、どこからが問題かの目安を示しています。下の練習で、現場の場面が、どの契約なら問題になるかを判定してみてください。実際の判断は、専門家や公式の情報(都道府県の労働局など)で確かめてください。
練習: この場面は、どの契約なら問題か 考え方のヒント
場面ごとに、問題になる契約を全部押してください。どの契約でも問題にならないなら「どれも問題ない」を押します。派遣は、許可を持つ会社との正しい派遣の契約として考えます(かけはしテックは派遣の許可を持っていません)。人と客先は作り物です。
どれを選ぶか
契約の形は、成果が前もって決まるか、だれが仕事の指示を出すかで選びます。IPA と経済産業省のモデル契約は、開発の段階ごとに、準委任と請負のどちらが基本かを示しています。かけはしテックは派遣の許可を持っていないので、派遣の形が要る案件は受けません。
開発の段階と契約の形(IPA・経済産業省「情報システム・モデル取引・契約書〈第二版〉」)
決めたことを残す形
案件ごとの契約の形の台帳と、現場の連絡の決まりのひな形です。コピーして、表計算や文書に貼って使えます。値は作り物です。
契約の形の台帳 考え方のヒント
案件が始まるとき・契約を更新するとき・指示の線が変わったときに見直します。持ち主は管理の石田です。エンドから自社、自社から先までの会社のつながりは、商流の台帳に残します。
現場の連絡の決まり(Markdown) 考え方のヒント
客先とエンジニアの両方に渡します。案件ごとに名前と窓口を書き換えます。
落とし穴
契約の形と現場の指示の線で、よくはまる所です。
AI 時代の契約の形(下読み・入れない物・確かめ方)
契約書の下読みや論点の整理は、AI で速くなりました。けれど偽装請負かどうかは現場の実態で決まり、AI は現場を見ていません。AI に入れてよい書類の線と、AI の答えの確かめ方を決めておきます。
チェックリスト
自分の会社や案件の契約の形と指示の線を見直したら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント