なぜ運用保守の契約を、発注する側が読むのか
システムは作って終わりではなく、動かし続けるお金が毎年かかります。運用保守の契約は「何があったら、だれが、どこまで、いつまでにするか」の約束です。読まずに受けると、困ったときに「それは範囲の外です」と言われます。受ける側(かけはしテック)から見れば、守れない約束をしないための契約です。
このタブで使う 3 つのシステム(こはく物流・作り物) 考え方のヒント
アプリ(画面と仕組み)は、こはく物流がほかの会社から買ったり作ってもらったりした物です。かけはしテックが見るのは、その下の AWS の基盤(サーバーやデータベースを置く所)です。2026 年 12 月に、かけはしテックが請負で受けた基盤の構築(管理責任者は前田)が終わり、2027 年 1 月から 1 年の運用保守を準委任で受ける案を出しました。こはく物流の情シスの担当が読んで決め、かけはしテックの坂本(営業)と村上(技術営業)が説明します。値と日付は作り物です。
範囲(月額に入る・別料金・範囲の外)
「保守」と一言で言っても、中身は契約で決まります。モデル契約の型のままだと、保守は引き渡しの後に見つかった不具合を直すだけです。何が月額に入り、何が別料金で、何が範囲の外か(だれがするか)を、表で分けて決めます。
範囲の 3 つの箱(こはく物流 × かけはしテックの案・作り物) 考え方のヒント
SLA と SLO(約束と目標)
SLA は、守れなかったら何が起きるかまで決めた約束です。SLO は、守るために持つ目標です。稼働率の 99.9% と 99% の差は、月に何分止まってよいかの差です。下の計算機で、約束の重さを時間に直し、計画停止の扱いで数がどう変わるかを確かめてください。
道具: 稼働率を、止まってよい時間に直す(数は作り物) 考え方のヒント
SLA の表(かけはしテックの案・作り物) 考え方のヒント
印の SLA は守れなかったときの扱い(減額)まで決めた約束、SLO は目標(守れなかったら報告で原因と対策)です。減額は、その月の基本の月額(48 万円)に対する割合です。
費用と見直し
運用保守の費用は、決まった額・1 回ごと・使った分・見積もりに分かれます。何に払っているかを分け、月次報告の実績で、年に 1 回見直します。型のままの契約は黙っていると同じ条件で続くので、満了の 1 か月より前が見直しの機会です。
1 年の費用の見込み(かけはしテックの案・作り物・税抜き) 考え方のヒント
契約は 2027 年 1 月 1 日から 12 月 31 日までの 1 年の案です。AWS の利用料は運用保守の契約の外で、こはく物流が AWS に直接払います。動かし続けるお金として、合わせて見ます。
決めたことを残す形
範囲の表・SLA の確かめの記録・月次報告のひな形・見直しの記録です。SLA の確かめの記録には、上の計算機のいまの値が入ります。そのままコピーして、表計算や文書に貼って使えます。
範囲の表 考え方のヒント
箱は「月額に入る・別料金・範囲の外」の 3 つです。値は作り物です。
SLA の確かめの記録(Markdown) 考え方のヒント
計算機のいまの例・値・計画停止の扱いが入ります。
月次報告のひな形(Markdown) 考え方のヒント
見直しの元になる数(稼働率・障害・作業の時間・問い合わせ・呼び出し・費用)を、毎月同じ形で受け取ります。
見直しの記録 考え方のヒント
満了(2027 年 12 月 31 日)の前に、1 年の実績を入れて相談します。空いている所は、これから埋めます。
落とし穴
運用保守の契約を読むときに、よくはまる所です。
AI 時代の運用保守(任せてよい下書き・任せない判断・確かめ方・入れない情報)
障害の記録の要約や月次報告の下書きは、AI で速くなりました。けれども、障害の重さの判断や、約束を守れたかの判定は人が持ちます。AI がまとめた数は元の記録で確かめ、ログの中の個人情報と客先の秘密は入れません。
チェックリスト
運用保守の契約を読んで決めたら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント