なぜブリッジ SE とオフショアを知るのか
開発の一部を海外の会社に頼むことは、めずらしくなくなりました。言葉・時差・前提の違いで、仕様が伝わらず、作り直しになることがあります。国境を越えるときの決まり(個人データ・秘密・技術)もあります。営業・PM・発注する側の担当が、間に立つ人の役と、頼む前に決めることを知っておくと、つまずきが減ります。
このタブの例(もしもの例・作り物)
ブリッジ SE の役
ブリッジ SE は、伝える・まとめる・見る・確かめるの 4 つを持ちます。仕様の中身を決めるのは、発注する側です。だれが何を決めるかを、最初に表にしておきます。
だれが何をするか(例の分担・作り物) 考え方のヒント
仕様の伝え方(言葉・前提・文書)
日本語の仕様書には、あいまいな言葉と、書かれていない前提が残りがちです。海外のチームに渡す前に、数・表・図に直し、日本だけの前提と、時刻と文字の決まりを書き足します。下の練習で、仕様の下書きを直してみてください。
練習: 仕様の文から、伝わりにくい所を見つけて直す 考え方のヒント
こはく物流の「梱包の資材の在庫の画面」の仕様の下書きです(作り物。荷主から預かる荷物の在庫とは別の画面)。わたりどりソフト(日本より 2 時間遅い国にある協力会社)に渡す前に、伝わりにくいと思う文の「伝わりにくい」を押してください。答え合わせで、理由と直した文が出ます。
進め方(時差・会議・確かめ)
時差がある相手とは、両方が働いている「重なり」の時間に決め、それ以外は文書で進めます。会議の案内と締め切りは、両方の国の時刻で書きます。進み具合は、週ごとに動く物で確かめます。
1 日の時間の重なり(日本より 2 時間遅い国の例。勤務の時間は作り物) 考え方のヒント
つまずきと契約
海外の会社に頼むときは、再委託の承諾・個人データ・秘密・技術の持ち出し・もめたときの解決の場を、契約の前に決めます。法令の判断が要る所は、実際の判断を専門家や公式の情報で確かめてください。
決めたことを残す形
QA 表・用語の対訳表・仕様書のひな形です。仕様書のひな形には、上の練習の答え合わせの後に、直した文が入ります。そのままコピーして、表計算や文書に貼って使えます。
QA 表(質問と答えの台帳) 考え方のヒント
日付・人・中身は作り物です。「未決」の行は、決める人と期限を書いて追います。
用語の対訳表 考え方のヒント
この案件での意味を書きます。辞書の訳ではなく、決めごとです。
仕様書のひな形(Markdown) 考え方のヒント
落とし穴
オフショアとブリッジ SE の仕事で、よくはまる所です。
AI 時代のブリッジ SE(翻訳・入れない線・仕事の形)
AI の翻訳と要約で、言葉の壁は低くなりました。ただし、訳の確かめ、AI に入れてよい物の線、仕様の決定と受け入れの判断は、人が持ちます。AI でコードを書く速さが上がるほど、伝え方と確かめ方の力が大事になります。
チェックリスト
海外のチームとの進め方を見直したら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント