なぜ単価と精算を知るのか
営業が決める単価と精算の条件は、毎月の請求額と、エンジニアに払う給与のあとに残るお金(粗利)を決めます。発注する側にとっては、毎月の支払いの額と、その計算のやり方を前もって決めて伝える責任につながります。
単価の決まり方
単価は、1 人が 1 か月働いたときの代金です。経験・役割・技術・商流の深さなどで決まり、人件費が上がれば見直しの話し合いが要ります。発注する側は、取引によっては取適法(下請法が 2026 年 1 月に改まった法律)の決まりを守ります。当たるかどうかの実際の判断は、専門家や公式の情報で確かめてください。
精算幅(控除と超過)
精算幅は、月の基準の時間の幅です。幅から外れた時間の分を、控除単価で引くか、超過単価で足します。割り方(上下割・中間割)と端数の扱いは契約で決めます。法令の決まりではなく業界の慣行なので、式は考え方のヒントとして示します。下の計算機で、時間を動かして請求額と粗利を確かめてください。
道具: 請求額と粗利の計算機(単価・費用・時間は作り物) 考え方のヒント
時間ごとの請求と粗利(いまの条件)
粗利
粗利は、請求額から、エンジニアの費用(社員なら給与と会社の負担と残業代、協力会社の人なら仕入れ)を引いた額です。社員の給与は時間が短くても減らず、超過の月は残業代が増えます。下の表は、上の計算機のいまの例の内訳です。
いまの例の内訳
決めたことを残す形
案件ごとの精算の条件の表、月の精算の記録、単価の見直しの記録のひな形です。計算機のいまの中身が入ります。コピーして、表計算や文書に貼って使えます。値は作り物です。
精算の条件の表 考え方のヒント
3 つの例の条件です。控除単価と超過単価は、割り方と端数から計算しました。
月の精算の記録 考え方のヒント
1 行目が計算機のいまの中身、残りは 3 つの例の時間です(どれも、もしもの月)。実際の記録では、月の欄に締めた月を書き、毎月の締めで、勤務表の時間と照らして付けます。
単価の見直しの記録(Markdown) 考え方のヒント
労務費の転嫁の指針は、価格の交渉の記録を作り、発注する側と受ける側の両方で保管することを挙げています。
落とし穴
単価と精算と粗利で、よくはまる所です。
AI 時代の単価と精算(速くなる仕事・値下げの話・道具の費用)
AI の道具で作業が速くなると、時間で払う準委任の代金は減り、単価の決め方が問われます。値下げの求めへの向き合い方、AI の道具の費用の持ち方、AI に計算を頼むときの確かめ方、給与と単価を AI に入れない線を決めておきます。
チェックリスト
自分の会社や案件の単価・精算・粗利を見直したら、チェックを付けてください(この端末にだけ残ります)。考え方のヒント